機械学習と量子コンピュータ

膨大なデータからの学習には時間がかかることが課題となっています。現在のノイマン型コンピュータ(古典コンピュータと呼びます)では、最新のGPU (Graphic Processing Unit)を並べても1回のトライアルに数10時間かかることもざらにあります。学習は最適なパラメータをみつける最適化問題の一種なので、量子コンピュータとは相性がよく、量子コンピュータでこれが実現すれば画期的に速くなる可能性があるのです。量子コンピュータは現在いくつか異なる方式のものが開発中で、最適化問題に特化した量子アニーリング方式はすでに商用マシンが出荷されています。より汎用的な量子ビット方式は発見されている量子アルゴリズムがまだ少なく、実用化にはもう少し時間がかかる様子です。そこでQunaSys社のY氏に質問したところ、Y氏によれば機械学習のための量子アルゴリズムはすでにある、とのこと。早期の実用化を期待したいところです。

同じく2月21日のVenture Cafe Tokyo Thursday Gatheringにて。

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