データ・キュレーションによる新しいビジネス・モデルの創造
シェアリング・エコノミーに代表されるように、データを活用した新しいビジネスモデルは様々なデータの組み合わせによって新たな価値を見出すことから生まれます。その作業をキュレーションと呼んでいます。活用できるデータは自部門だけではなく、自社内の他部門がもっていたり、オープンデータとして利用可能なもの、異業種を含めた他社との提携によって得られるものなど、多種多様です。
例えば、旅行代理店は、ホテル、航空会社、現地旅行社、レストラン、ツアー・ガイド、旅行保険会社、カード会社、銀行などと連携して、利用者に今までにない素晴らしい旅行体験を提供するすることができるようになります。
タイヤを製造する会社は、自社の販売した自動車のタイヤに組み込まれたセンサーから得られるデータから、タイヤの磨耗状態を判断し、交換時期を知らせたり、保険会社と組んで、適切に管理されているユーザーには安価な保険を提供するなど、全く新しいサービスを生み出すことができます。
冷蔵庫のメーカーも製造業として今までは単に製品を開発し、製造・販売するのが主要なビジネス・モデルでしたが、これからは販売したものに組み込まれた庫内を写す画像など各種のセンサーから発生するIoTのデータを利用して、タイムリーで新鮮は食材を家庭に提供するなど、新しいサービスを提供するビジネス・モデルへと変革できる可能性があります。
このようなデータを持っていることは、自社の強みになります。たとえ自らがサービサーとしてサービスを提供する予定がなくても、データに価値があれば。ユーザーの承認を条件として、それを必要とする第三者のサービサーに有料で提供することもできます。
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